片隅のブログ

舞台などの感想を気ままに書いています。

2025年現場(観劇、ライブ、イベント)総まとめ

「特に良かった舞台」「観劇」「配信で観た舞台」「観劇関連のファンイベントやコンサート」「バンドのライブ」のくくりに分け、行ったものすべてに対して最低一言感想を書いていく現場振り返りです。

最初に今年のマイベスト作品決め、最後に来年の趣味の上での目標の話をしています。どの作品もネタバレしています。

書いた目的が、今後も観劇を続けていく上で自分の好みを認識するためというか、趣味に使える時間もお金も限られている中でこういうものが好きでこういうものが苦手だと把握し、チケットを買う決め手になる軸を探っていくことなので、良いも悪いも正直な感想を書いています。他人の好き嫌いを知りたくない方には向かないと思います。

自己満足で書いているため、かなり長いです。目次を作っておくので、読みたいところだけ読んでください。

 

 

特に良かった舞台


Dancing☆Starプリキュア3(12月 天王洲銀河劇場)

文句無し今年ナンバーワン舞台。人生でもベストに入る面白さ。『Dancing☆Starプリキュア2』は配信で観たためベストに入れていませんが、生で観劇していた場合はきっと同列1位でした。

感想は別記事に書きました。

https://tamerainaku.hatenadiary.jp/entry/2025/12/31/200606

 

ミュージカル『SIX』 来日版&日本版(1月&2月EX THEATERROPPONGI)

来日版&日本版、共に最高! 楽しかった! このミュージカルが存在すること、日本で上演されたこと、本当に良かった。
再演して、チケットが売り切れなくなるまでロングラン公演してくれないかな。観たい人みんなに観てほしいし、連れていきたい友人の顔が何人も思い浮かぶ。そんな作品。
『SIX』もいつかは最先端でなくなる日が来るだろうけど、まだそうなっていないから。

日本版はすべてのキャストを観ることができました。キャストはそれぞれ良かった。生バンドの演奏が生み出すグルーヴもたまらない。
終演後にトイレに並んでいた時、自分と比較してふたまわりぐらい年上と思われる6人グループの人たちが「SIXって……私たちのことじゃない!?」と大はしゃぎしているのを見て笑顔になった。SIXの舞台上のクイーンたちの自由で力強い自己表現、世代関係なく熱狂できる空気がある。

作中のジョークでちゃんとくすくす笑えるのが嬉しい。日本版でもブーリンの家父長制批判の台詞が消えていなくて良かった。この手の発言に拍手と歓声を送れるミュージカル、今まで日本にあっただろうか。
『SIX』を観て自分の中に「SIX以前/SIX以後」の区切りが生まれたのを感じた。演劇に触れる上で、飲み込んで我慢しなければいけないと思っていたことが、我慢できなくなる。きっといい変化。


黒蜥蜴〜Burlesque KUROTOKAGE〜(2月 こくみん共済coopホール)

キャスト違いで4バージョンがあり、劇場では2バージョン、配信を含めたら全ての組み合わせを観た。
最初に観劇した回が特に印象に残っている。キャストは黒蜥蜴/雷太、明智/神尾晋一郎、早苗/大﨑捺希。オールメールバーレスクな黒蜥蜴。
ばかばかしいほどに派手で、その中に純粋な何かがあって、とってもクィアでキャンプ。男も女も自由に渡り歩ける黒蜥蜴の姿に、原作を初めて読んだ子供の頃のように惹かれた。船のシーンの照明がきれいだった。

舞台を観にいくならこういう、アングラな要素があって、セットは工夫があるがシンプルで衣装がきらびやかなものが見たいと思うような理想の形のひとつ。天井から吊り下げられたシャンデリア、本来なら座席の部分まで広げられたステージで蠢く人間たち、普段のこくみん共済coopホールのあっさりとしたホール内を思い出せなくなりそうなほど暗く妖しい照明。
規範に中指を立てているような人がたくさん出てきて安心した。

幼い頃に探偵ものの小説を読んで育った人はみなそれぞれ心に自分の名探偵を飼っていると思っている。ホームズだったりポワロだったりするだろう。わたしにとっては祖母の本棚に詰まっていた乱歩の明智小五郎であり、思い入れとこだわりが強い。
小説と舞台はイコールにはならない。バーレスク黒蜥蜴の神尾さんのお芝居に不満はないが、理想の明智かというと違う。だが、理想でなくても神尾さんの明智は良かった。特に、間違いなく黒蜥蜴(人物名)にとっての明智ではあったところが。彼女と同レベルで戦えて、会話を楽しめて、恋愛の駆け引きもできる相手としての明智

脚本は原作と基本の筋は同じだが、最も大きな変更点は「早苗が替え玉にならないこと」だと思っています。小説で本当の早苗が途中までしか体験しないことを、バーレスク黒蜥蜴の早苗は最後まで体験している。舞台ではずっと早苗本人にしたことで、積み重ねたものが黒蜥蜴と早苗の関係性として受け取れることが好きだった。
原作で早苗さんと黒蜥蜴が一緒にワンワン泣くところが、違う場所でそれぞれ泣いていそうだったことだけは納得がいかない変更だが、全体的に楽しめた。

演じる人によってまったく別物に変化させられる余白があったから「エスムラルダ脚本のバーレスク黒蜥蜴が」じゃなくて「神尾晋一郎さんの明智と雷太さんの黒蜥蜴が」が正しいかもしれないが、好敵手と出会えた喜びも憎しみもぶつけあう二人のロマンスのような部分が原作よりも強調された仕上がりになっていた。原作ではロマンスとしても読めるかも……ぐらいのものが、この舞台でははっきりロマンスで、それが好ましかった。
繰り返される同じフレーズの歌もそうだし、ラストでは明智が黒蜥蜴にねだられなくてもみずから唇を押し当てるんですよ!? 原作なら、ねだられなかったらやってないよ。
カーテンコールで、ラストの場面のまま椅子にもたれる雷太黒蜥蜴を、神尾さんの明智が手を取って立ち上がらせていたのもすごかった。どの組み合わせも良かったが、原作で最も好きな場面である船の中での会話と、カーテンコールがすごかったのでこの二人が特に好き。
その時の役割や服装にかかわらず一人称やふるまいがころころ変わる黒蜥蜴を、原作でもジェンダークィアだと思っているので、このバーレスク黒蜥蜴の解釈はとても好きだった。観ることができて良かった。


ミュージカル『ジェイミー』2025年版(7月 東京建物Brillia HALL)

日本初演時から大好き。殿堂入りです。毎年やってほしい。
感想は別記事に書きました。

https://tamerainaku.hatenadiary.jp/entry/2025/07/25/221253


舞台『魔法使いの約束』きみに花を、空に魔法を(9月 天王洲銀河劇場)

2.5次元舞台が到達できる最高の形のひとつだと思う。
完璧すぎて最早言うこともあまりないのですが、演出、音楽、原作を舞台化する上での取捨選択とバランス感覚、全部良かった。

 

それではここから、今年観た舞台をすべて振り返っていきます。

 

舞台

ミュージカル『SIX』 来日版&日本版(1月&2月EX THEATERROPPONGI)

感想は上の「特に良かった舞台」に。

 

ミュージカル『レ・ミゼラブル』(1月 帝国劇場&5月 まつもと市民芸術館)

チケットを取ったきっかけは、最後に帝劇に行っておきたかったこと。それから、応援している俳優の石井一彰がジャベール役にキャスティングされたこと。
原作読了済で、ミュージカル映画版や海外のコンサート映像は観たことがあったが、日本版を観劇するのは初めてだった。一度は観てみたかったミュージカルで石井さんの歌を聴けてよかった。声の響かせ方を劇場ごとに相応しく変える人だ。

見ごたえのあるミュージカルだった。数々の名曲をオーケストラの生演奏で聴ける迫力がとにかくすさまじくて、最初の音から身体の芯が震えて、これに慣れたくないと思った。自分にとって日常ではない、非日常の特別なものであってほしい。

すごかったけれど、好きだったかというと別問題で、合わなかった。
『SIX』と『レ・ミゼラブル』を観る順番、絶対逆の方がよかった。レミゼの後にSIXだったらすっきりしたのではないだろうか。
男性の集団は、死ぬとしてもそこに至るまでの過程であたたかい繋がりがあり、志や命やひとりひとりの個性が尊いきらめきとして描かれるのに、ファンテーヌが追い出された工場で働く女性たち、娼婦たちは、仲間としては描写されない。「女同士はすぐ争う」みたいなくだらない言説を強化しているように感じた。
女ならみなわかり合えるとか連帯できると言うつもりはないが、描かれるものの偏りが激しい。まず社会の構造に問題があるのに、そうではなく女は陰湿で問題を起こす、と思い込んでいる人たちが作っていないか。
ファンテーヌに初めて優しい言葉をかけるのがジャン・バルジャンであることへの違和感。工業で働く人たちの中に、娼婦たちの中に、彼女を気遣う人も少しはいたかもしれないのに。
観る前は今の社会とも重ねることができそうな 部分にもっと胸打たれると予想していたが、そもそも貧困や革命の話ではなかったし、特に二幕は乗れなかった。

このミュージカルを100%楽しむために、自分の教養が足りなかっただけなのかもしれない。それでも観ないよりは実際に観た方が新しい興味を持てたり、学べることもあるから観たほうがいいと前向きに考えているが。
いろいろ文句を言ったが登場人物としてアンジョルラスはとても好きだった。演じていた小林唯も良くて、後述するジャージーボーイズに行った。

 

新作ミュージカル『ミセン』(2月 めぐろパーシモンホール)

元は韓国のコミック。ドラマ化もされ長く愛されている作品が、今年日本でミュージカル化された。内容は知らずに完全初見で観劇。チケットを取ったきっかけは、歌や芝居が好みの俳優が複数キャスティングされていたことと、劇場が見やすそうだったこと。

初めて行っためぐろパーシモンホール、とても好きなタイプの劇場でした。大きな窓から外の光が入るホワイエは明るく、休憩できるベンチやテーブルがたくさんある。飲み物が売られていて、幕間には瓶に入ったおいしいレモネードを飲んだ。客層が幅広かったのだが、みんな思い思いにのんびり休憩していて、それをぼんやり眺めるのも楽しかった。席はしっかり段差があり、どこでも見やすいのではないかと思われる。駅から劇場までの道中に個人店がたくさんある立地もいい。また訪れたい場所です。

内容について。
セットや演出が洗練されている。アンサンブルの動きも良い。基本的に舞台上の人の動線は四角く動くように作っていながら、棺はその理を破って斜めに横切ってくるところなど。
石川禅はじめ、今さら言わずとも歌がうまい俳優が何人も出演しているので、曲が始まるたび心が踊った。
会社での生存競争の話、仕事に情熱をかけている人たちの話なので、現役で働いていてそうしている人や、かつてそうしていたことがある人は感情移入できるかもしれない。
ラストは好きだし、観てよかったとは思っている。ただ、ラストのくだりが好きな時点で、自分はこの舞台の客ではなかった。合わなかった。

周りでは評価が真っ二つだった。そしてどちらの意見もわかるのだ。クオリティが高いのは間違いないが、会社や仕事というものとの向き合い方や姿勢により、好き嫌いが大きく分かれる舞台。
仕事に人生をかけて頑張りたい人、頑張ってきた人なら、感情移入できるのではないだろうか。この話が悪いというより、自分が想定されている客ではなかったのだろう。だって公式サイトには「すべての世代が共感する」と書いてあるのだから。と思っているうちに終わりました。

主人公を含めた4人のインターンの中で唯一の女性であるアン・ヨンイ(演:清水くるみ)が、会社でお茶くみや雑用をさせられ、ハラスメントも受け、ようやく認められた仕事も男性社員に手柄を横取りされるのですが、それを知っている女性上司が彼女にかける言葉、歌う曲が「私も耐えてきた、耐えていればいつか見返せる」みたいな内容で、そのままふわっと良いシーンみたいな感じで終わるから、今の全然良いシーンじゃなかったよね? という疑問で頭がいっぱいになった。
登場する複数の女性社員と上司は、みな一人で耐えている。当たり前の権利すら「わがまま」だと言って、男性優位の社会に適合して生きることを強いられる。この上司が、私たちの時代はみんな黙って耐えてきた。でもあなたたちはもう耐えなくていい。と言ってくれるみたいな感じだったら良いシーンとして捉えられたかもしれないです。

舞台上では現実を超えたぐらいの希望を見たいんだとわかった。
給料が出ない時間帯まで、時には徹夜して課題をこなすとか、朝6時に同期を呼び出してプレゼンの準備をするとか、みんな酒に頼りすぎなところとか、新作だし、原作は韓国なのに、何十年か前の日本をイメージした時の味がするミュージカル。
まあこれら全部、スポーツの話を見ながら「なんでこの人たちは試合に勝とうとするんだろう」みたいなことを言っているのと同じだとはわかっています。

 

しばしとてこそ(3月 新国立劇場小劇場)

以前中目黒キンケロシアターで観た『Slip Skid』が良かった、演出・美術の小沢道成きっかけで観劇を決めた。
囲みの舞台で、演者は出ずっぱり。打楽器中心の音の効果と、小道具をはじめとした美術の可愛らしさが素敵。
高校を卒業するかしないかを自分で決められるようになった日本を舞台に、卒業しないことを選んだ「n学生」の生徒たちを描くコメディだそうだが、コメディか? 確かに笑いを誘う場面はあったが、ラストは恐ろしくもあったから。演出がよく、観て良かった。
途中で恋愛感情のいろいろが縺れたあとに今度は友愛が縺れまくるんだけど、その縺れた友愛を俯瞰で見ている外野が「なんだこれ恋愛よりめんどくさい!」って言ってたのがなんか良かった。

 

ミュージカル『インサイド・ウィリアム』(3月 三越劇場)

別記事で感想を書きました。

https://tamerainaku.hatenadiary.jp/entry/2025/03/22/201934

 

ミュージカル『贄姫と獣の王』(3月 天王洲銀河劇場)

同名の漫画の舞台化。
最初に銀劇の緞帳が上がり、最後に下りるのがとても良かった。むかしむかしあるところに、のお伽噺であることが強調されていた。

舞台上に出すもの/出さないものの取捨選択が好み。衣装は豪華。それに対し映像演出やセットは最低限で、観客の想像力を邪魔しないが、魔女と呼ばれているアナスタシアの蔦がからまる家は実際に出てくることなど、ときめきは削らない。
歌ではない部分に劇伴が少なく、無音の中でしっかり芝居を見せてくれた。音が鳴りつづけていると気になるので、ここの無音も好きだった。

かなりのめりこんで観られて、心を動かされて涙を流しもした。
王とサリフィの間にある信頼と愛を描いた上で、フェンリルとニルを、対比するような重ねるような形にし、こちらにも信頼と愛があることをはっきり見せていた。
王とサリフィに再会したアミトさんが真っ先にサリフィを抱きしめに行ったり、「お妃さまになってもずっと友達でいてくださいね!」と叫ぶところを削らない舞台だった。サリフィのそばには王様だけじゃなくてアミトさんやラントもいて、友だちなんだよね。お茶会の場面がかわいかったな。

自分の行いは正義だと信じて悪行を重ねる、言葉遣いが丁寧でネチネチした悪役が残虐行為をやり尽くして元気に高笑いして追い詰められて壊れて死んでいくところを舞台上で観るのが好きな人は、観ると楽しいかもしれない。
セト、排外主義を蔓延させるための差別扇動の手法も、それに乗ることの危険も同時に見せてくれる悪役だった。
抵抗するサリフィの「踏みつけられていい人なんて居ない」という言葉も含めて今の時代に上演する意味がある作品になっていたと思う。

ラストは好きではなかった。急ハンドルを切られた感じ。ただ、そこに至るまでの3時間はずっと楽しかったから、観て良かった舞台です。


真夜中に寂しくなったときに観たい演劇(4月 新宿at THEATER)

別記事で感想を書きました。

https://tamerainaku.hatenadiary.jp/entry/2025/05/20/170238

 

ミュージカル『薔薇王の葬列』(4月 こくみん共済coopホール)

数年間LDHのオタクをやっていたので、ダブル主演のRIKUさんが俳優たちと共演する様子を見たくて行った。原作漫画は行く前に終盤まで読んだ。

演出家が手がけた作品の中で観たものほとんどが苦手だから、これも苦手だろうとわかりつつ完全にキャスト目当てで行って、ほとんど思った通りのものが出てきた。期待せずに行ったからがっかりもしていない。俳優はそれぞれ良かった。
特に序盤がかなり爆速で進むから、登場人物を頭に入れて原作を1巻ぐらいだけでも読んでおかないとわけがわからないと思う。
話が爆速な上にずっと盆が回っているのでとにかく忙しない。盆が回る舞台は好きだが薔薇ミュに関してはいくらなんでも回しすぎだった。落ち着いてほしかった。

主演の飛龍つかささんは良いのに、脚本の取捨選択のまずさと演出のテンポが速すぎるせいでリチャードをどうやって好きになったらいいのかわからない作りだったのがもったいない。
ヘンリーとリチャードの雨宿りの場面、リチャードの好きな食べ物がイチゴであることをヘンリーが知ることが大切なのに、好きな食べ物が一緒だね!を全カットなのに、ヘンリーが取りに行った実を出してくるところは残していたので、ヘンリーが謎の実を取ってきた人にしか見えなかった。派手な戦闘もいいけれど、こういう細かいところこそ削ってほしくない。薔薇ミュは太い幹だけ残して枝葉を落としたらどうなるかを教えてくれた。

薔薇王の葬列は、過去にミュージカルでなくストレートプレイでの舞台化もされている。ミュージカル観劇後に舞台版の映像を観たが、舞台版のほうがロマンスに対して真剣だった。
アンとエドワードがリチャードを愛する人間同士として話すところや、アンがエドワードに愛し合えなくてもきっとお友達になれると言うところ、ヘンリーが民衆の苦しみを目の当たりにするところも、ステはやってたんだなあ。
役者の芝居はミュのほうが好みのキャラクターもいるが、脚本と演出はこちらのほうが圧倒的に原作に誠実であるように感じた。必ずしも原作どおりであるべきとは考えていないが、変えるにしてもやり方はあるだろう。


バロック音楽劇「ヴィヴァルディ-四季-」ドラマコンサート(5月 新国立劇場 小劇場)

軽い気持ちで行ったら意外とおもしろかった良作、としては今年ナンバーワンかもしれない。
ヴァイオリンとフルートと電子チェンバロの生演奏。楽器が主役になる時間もあり、満足できた。ドラマコンサートってなんだろうと思いながら言ったが、動きが多めの朗読の音楽劇に近いだろうか。物語はしっかりあった。ヴィヴァルディ親子と、それを取り巻く人間関係を中心に話が進んでいく。

アントニオ(ヴィヴァルディ)とピエタでヴァイオリンを弾くアンナ・マリアの歌、アントニオが僕のアンナ、大好き、君がいるから僕は音楽が作れる、君は音楽の天使。
みたいな愛を歌うので、あっ恋愛か……と思ったが、そのあとの二人の会話でアンナ「私はヴァイオリンと結婚します、ピエタでずっと先生(アントニオ)の音楽を奏でたいんです!」アントニオ「そうかい」みたいになる上、それが恋愛が成就しなかった悲劇とは描かれず、僕たちうれしいね、音楽ってすばらしいよね、君は最高の音楽のパートナーだ、と幸せな空気が溢れる演出&お芝居だったので、えっわたしもうれしい! とニコニコになった。
他の舞台なら異性恋愛になりそうなところが絶妙にそうならない。音楽への愛も人への愛もたくさんあるけれど恋愛フラグはバキバキに折られ続け、しかもそれが「アントニオは司祭だから」だけにおさまっていない。

親子愛の話に関しても、ヴィヴァルディ親子の近くにいるマリアは「親になんか会いたくない、どんな人たちかも知りたくない」と吐き捨てるので、作品として「親子愛は絶対」というメッセージではなかったから引っ掛かりがなく観ることができた。
アントニオ(ヴィヴァルディ)を挟んだ女性ふたり(アンナとジロー)の軋轢を、最初は人にキャットファイトに見えるかもしれない描き方で出してくるが、それも異性恋愛の縺れではなくてアントニオと共に音楽を奏でるパートナーとして、あるいは音楽のミューズとしての誇りや音楽への愛のぶつかり合いだとわかる。ふたりがまともに話もできないぐらい気まずい状態から、年数を経てわかりあって和解して笑って心地よく話せるまでが丁寧に描かれるのが誠実だった。

ヴィヴァルディの何がよかったって、生演奏と出演者のみなさんの歌はもちろんだが、ストーリーに期待せずに行った割にストーリーがよかったんですよね。愛の話であり、他の舞台ならヘテロ恋愛になりそうなところをおもしろいぐらい急カーブで全部全力回避した上で、それでも愛をやっていたところが好きだった。

 

糸川耀士郎 俳優10周年記念 1人音楽劇「夜啼鳥」(5月 Theater Mixa)

「好み」という観点では今年トップクラス。
こういうキービジュアルの舞台、始まってみたらメイクも衣装もシンプルなことがあるが、完全に同じでこそないものの着飾り具合が全然下がっていなくて、派手で良かった。
内容も悪趣味で過剰で最低で最高で、シンプルに好みのひとこと。やりたいこと、見せたいものが明確。

まず脚本がうまい。それを過不足なく表現できる俳優がいる。一人芝居でこれがそろったら、面白くならないはずがないんですよね。糸川さん、やる人によっては実在を感じられなそうなほど光か闇に極端に振れている人物を、やりすぎでなく地に足が着いた本当にそこにいるようなかたちで演じる人で、今回の皇帝ネロもそうだった。好きなタイプの芝居だから、これからもおもしろそうなものに出ている時は観に行きたい。

舞台にあるものや小道具として使うもののバランスも良い。一人芝居は演者にも観客にもある種の緊張感があり、想像力を最大限に駆使して観るから体力を使うけれど、それを喜ばしいと感じられ、いくらでもエンタメがあり生でなくても叶えられる時代にあえて生で観る意味がある芝居だった。
皇帝ネロの自らの心の檻、立場の呪いを表現したような天蓋つきのベッドがずっと中央にあるのが不気味で、いばらが垂れ下がる不穏さも、暗さとスモークも、夜の森に迷い込んだような雰囲気で美しかった。
枕が赤子になるのとか好きでしたね。ここで実際に赤子の人形が出てきたら興ざめだもの。ぐしゃぐしゃの黒いシーツの一部に赤い照明を当てて死体にしていたのも、そのように見えてよかった。
死体の山の上で踊るような話なので人にはすすめづらいが、作り手の自覚の上にあるインモラルなフィクションが好きな人には向いている。

すごく好きだけど、曲のセンスは理解できなかった。

 

Play a Life(5月 博品館劇場)

Tip Tapが何度か再演しているミュージカル。以前観たことがあります。
このカンパニーはいつもセットが可愛いし、演出も外れがない。そして規模感が大好き。今回目当てだった矢崎広は想像以上に適材適所だった。


見よ、飛行機の高く飛べるを(5月 こくみん共済coopホール)

悪童会議の第三回公演。
主演の一人の七木奏音さん、真面目な優等生の役がとてもよくはまっていた。もう一人の主演、女学校でストライキの発案者となる杉坂役の今村美歩さんも良かった。役者はどの人もいい仕事をしていた。今村さんは今回初めて観たが、人に好かれるために話していない、人に好かれるために歩いていない、自分の軸を大切にする杉坂としての仕草のひとつひとつが好きだった。

教師陣から「国宝君」と呼ばれるほどの優等生で生徒にも人気者の光島(演:七木奏音)と、新時代の女性像を目指して孤立しがちな杉坂(演:今村美歩)が仲良くなっていく過程、大きな見どころだよね。友達になった翌日ぐらいにはもう手を繋いでいたのが微笑ましくて。
生徒たちがおしゃべりしているだけみたいな場面がどれもすごく良くて、なんでもない会話を泣きながら聞いた。前半は特に、彼女たちは自由で、彼女たちを縛るものなんか無意味みたいで、どの人もみんな友だちみたいだったの。

理不尽に退学させられた友人の木暮さんのために、「良妻賢母」教育のための新しい校訓に逆らうために学生たちがストライキを決行する前夜、仲間みんなが暗がりの中で集まって話す場面で特に泣いた。その人がその人にしか気づけないことに気づいて、言及して、順番に拍手していく。あの時間が永遠ならよかった。
女学生たちのけんかを仲の良さの表れとして楽しく見ることができた。やっぱりこれをやるには、女性たちが主体となる話でやらないとただのキャットファイトに見えてしまうよな。この作品は良かった。

飛行機、基の戯曲があるからだろうが、女性たちが友情を続けていくことや連帯することをいかに妨げられてきたかの目線がある舞台でしたよ。女は協力できない生き物、みたいにはなっていなかった。劇中の男性の登場人物たちはそういうことを言うけれども、ストライキに参加したいとまで言ったのに意見を覆した安達先生も、先生に説得されてストライキを抜けた80人近い少女たちも、構造によってそうさせられたのだとわかる。
だからこそ、最終的に二人きりのストライキになっても「あなたがいれば何も怖くない、一生友達でいよう」と言った杉坂が席を外した隙に光島は男性教諭と結婚の約束をして、杉坂からも共通の思想からも離れていくラストが辛かった。この終わりに傷つけられてたまるかとも思った。女性たちが二人で生きていこうとするのを妨げる構造を思った。
戯曲から結末だけ変えても良かったんじゃないかな。実話が基だからそれはどうかな。

 

はしにも、ぼうにも(6月 千歳船橋APOCシアター)

観たきっかけは出演者の永利優妃さんと、行ったことのない劇場に行ってみたかったこと。一軒家のつくりでカフェも併設されている、あたたかみのある劇場だった。それでいて劇場内はアットホームすぎないクールな雰囲気なのが素敵で、また訪れたい場所でした。

脚本の天才と芝居の天才のふたりと劇団の仲間たち、みな20代半ばの女性5人が同居している一軒家を舞台に、夢や友情を描いたストレートプレイ。
志を同じくするふたりが出会う瞬間と仲を深める過程がすごく好きで涙しながら観た。
先述の『見よ、飛行機の高く飛べるを』と同じく、片方が男性に恋をしたことが理由で仲を裂かれたり、今までどおりの関係を続けられなくなったりするので、そういうのがない女ふたり舞台ももっと見てみたい。「はしにも、ぼうにも」は、お話の最終到達点でふたりが親友に戻れていてほっとした。

 

ミュージカル『憂国のモリアーティ』大英帝国の醜聞 Reprise(6月 天王洲銀河劇場)

モリミュを初めて観たような気持ちだった。実際は初めてではないが、Op.5からしか生で観ていないため、再演の今回は最初から立ち会えているというのが大きいのかもしれない。
前楽のみ行く予定だったが、楽しかったので千秋楽の当日券に並んでもう1回観た。

 

One on One 36th note『呼吸する島』(6月 赤坂RED THEATER)

作・演出・音楽を浅井さやかが手がけるOne on Oneのミュージカル。このカンパニーの舞台はとにかく演出がいいですね。演出が好きだと、観ている間ずっと楽しい。
門山葉子演じる物語のキーパーソンのエヴァが、めちゃくちゃで自分勝手で周囲に迷惑をかけまくり、自分を愛した人たちもみんな置いていく女だったのが良かった。

記憶のあるエヴァと記憶のないエマの同一人物をふたりで演じていたのが、ストーリーとしての面白さだけでなく歌のハーモニーや演劇としても見ごたえがあった。浅井さん、脚本と演出はまだしも、音楽まで担当していて全部いいのが、ちょっと意味がわからないぐらいの才能。これからもOneミュの作品を観たいです。

話の中で意味があったわけではないが、40代ぐらいの女性ふたり暮らしが出てきたのも好きでした。当たり前にずっと一緒に暮らしてきたことがたやすく想像できる、気の置けない雰囲気で。ふたりで暮らして、時には若者たちを助けて、楽しそうで。長老みたいな魔法使いの女性に、共に特訓を受けていた若者のころの話にもわくわくさせられた。

死んだ大切な人を甦らせたいという、普遍的な願望とされるものを扱った話でもある。この舞台は好きだが、わたしはその願望がわからないほうなのかもしれない。死なないでほしかった、生きていてほしかったとは願ったことは何度もあるが、死んだ後に甦らせたいとはとはならないというか。それはもう別人ではないだろうか。

呼吸する島、演出が本当に良いのでストーリーの細部にぎりぎり目を瞑れたというか「こういうもの」とスイッチ切り替えをしたが、異性愛規範はある世界。規範はあるんだけど演出が好みでつい観てしまうカンパニーという点ではTip Tapに近いものがある。


ミュージカル『ジェイミー』(7月 東京建物Brillia HALL)

感想は上の「特に良かった舞台」に。

 

少女☆歌劇レヴュースタァライト -Edel Buhne-&Live ~麗しき獣とワルツを~(7月 飛行船シアター)

朗読劇、その後にライブという形式の舞台。スタァライトではこの形式がよくあるようだ。
朗読劇のストーリーはコクトーのほうの「美女と野獣」をアレンジしたもので、あまり好きではなかった。
ライブの一曲目が野獣(晶/野本ほたる)とベル(栞/遠野ひかる)の、朗読劇の衣装のままでの「Rose Poems」で、間奏でペアダンスを踊る場面もあって感極まった。このために行ったんだ。はっきり歌詞に恋とある曲を歌って、二人でワルツを踊ってハグして終わるロマンチック成分でチケット代の元は取りました。


ガリレオの目(8月 シアターアルファ東京)

田尾下哲脚本・演出の舞台。田尾下さんは数年前の韓国ミュージカル『シデレウス』日本版の演出を担当しており、そこから着想を得たというガリレオガリレイと地動説の物語です。面白かった。

わたしたちはシデレウスの亡霊(再演がない特定の舞台を忘れられない状態を~の亡霊と呼んでいる)を数年やっていますが、作・演の田尾下さんはもっとシデレウスの亡霊だったんだね……。と思った舞台。もちろんシデレウスを知らなくても楽しめる。
史実を基に、創作も含まれるストレートプレイ。本作の創作の部分としてはケプラーガリレオが長く文通を続けて研究内容を共有しているのだが、ケプラーガリレオに繰り返し伝える「生きてこそ」というメッセージが、物語の中にあっても、外に飛び出しても強い意味のあるものだった。
本作にも『シデレウス』にも共通していることで、たぶんここを含むいくつかの部分が田尾下さんのシデレウスのサビだったんだろうというのを感じ取れるのも面白かった。

ガリレオの目』にも『シデレウス』にも共通していることですが、地動説を唱えることそのものが異端とされた時代にあって、周りの人や自分の命を守るために「地動説を今後主張しない」と約束させられたガリレオが、それでも地動説が事実であると確信していること。事実をねじ曲げ押さえつける権力に屈したとしても、その事実が今も昔も存在することに変わりはなく、未来を生きるわたしたちが地動説を知っているように、生きてさえいればいつか伝わること。必要な勇気をもらえる。
ガリレオが地動説を主張したことで宗教裁判にかけられる場面、この舞台では地動説を否定せよと圧力をかけてくる人たちも本心ではガリレオが言うことが事実だと理解している作りで、それでも否定をやめない無意味さや滑稽さ、事実より固定観念を信奉する愚かさが強調されていたし、芝居としても見ごたえがあった。

田尾下さん作・演の作品、道具の動かし方とシンプルなセットで場面転換していくあたりが本当にツボだし、芝居に慣れていない人が出ていたとしてもそう見せない演出と小規模な舞台の割に舞台上にたくさんの人数が出ていても全員をうまく動かしてるのがすごい。

 

ミュージカル『ジャージーボーイズ』(8月 シアタークリエ)

チーム/キャストはTeam Yellow(小林唯/spi/有澤樟太郎/飯田洋輔)。今年の『レ・ミゼラブル』でアンジョルラスを演じていた小林唯目当て。

百聞は一見に如かずとはこのことだと思った。当たり前だけど観てみたらあれこれ想像していたものとは全然違って、とても良かった。実際に観ることの大切さを知る。
ライヴのようだという話を目にすることが多かったのですが、観た結果その印象は無く、静かな芝居の場面も多かった。
演出面ではクリエで盆が回ったのが好き。レコードが回る様子をイメージしているというのが粋だ。演奏と歌は勿論だが、特に楽しかったのはバックミュージックも何もない無音の中、4人がトミーの借金の返済について話し合って揉めていく気まずいギスギス場面の芝居かもしれない。モノローグがあるのも見どころ。

現実の彼らを人気ミュージシャンに押し上げたファンの存在と、今ここでミュージカル化された作品を観ている観客の存在を大切にしている作品だった。
セットが3階建てでいちばん上に鏡があり、メンバー同士が対話する場面やファンの存在が浮き彫りになる場面で使われるのが良い。

グループが成功したらレコード会社がメンバーに女の子をプレゼントしてくれたみたいな明らかに古い場面は、まあ誰が見ても現代でこれでOKとは言わないだろうからとスルーできる。でも、オネエ言葉で話す音楽プロデューサーをおもしろおかしく演じて、観客がけっこう笑ってる、みたいなのはこういうのがあるから商業的に規模が大きい舞台を信じられなくなっていくんだよ。チームによっては誇張しない、笑いも取らないらしいから演じ方の問題かもしれないが、良しとしているのはカンパニーと客の反応では。

 

舞台『魔法使いの約束』きみに花を、空に魔法を(9月 天王洲銀河劇場)

感想は上の「特に良かった舞台」に。


バック・トゥ・ザ・フューチャー(9月 四季劇場 秋)

子供の頃の人生初の観劇は劇団四季ですが、自分でチケットを購入する年齢になってからは行っていなかったので、大人になってから初めての劇団四季
原作映画が大好きで、子供の頃から3部作をビデオが擦りきれるぐらい観ている。

一番感動したのは、客電が落ちた後に、映画のテーマ曲が生オケで演奏されるのを聴けた時だった。映画音楽のオーケストラコンサートの催し、よくやっているけれどもそういったものには足を運んだことがなかったから、今後は機会があれば行ってみようかと思えた。

演出も役者たちのパフォーマンスもすばらしかったが、合わなかった。
よくできた古い映画の舞台化は難しいね。映画という表現法方がそもそも舞台に向いていないのもあるか。現代の価値観で明らかにダメな部分や突っ込みどころが映画から変えられたぶん、「ここは変えたのにここは変えなくていい判断なんだ」みたいなのが気になってしまった点がいくつかあった。
元の映画を今観る分には、古い映画だとわかって観るから無理やり今の価値観で判断しようとは思わないし、問題のある表現でも注意書きだけしてそのまま出しなよと考えているが、舞台は今上演されているもので、生なんですよね。

子供の頃は何とも思っていなかったものの、元どおりの未来のためとはいえマーティがジョージとロレインを無理やりつがわせようとするのも、今観るとちょっと。舞台のほうは、マーティが現れる前からジョージがロレインに恋愛的な惹かれを感じていたという変更があったから多少マシにはなっていたが。
プルトニウムの入手方法、1985年のドクがピンチになる原因、デロリアンの操縦方法、ラストなど昔の映画が元になったものを今上演するにあたっての変更がいろいろあっただけに、最初に書いた無理やりつがわせる流れとビフからロレインへの性暴力の処理が軽すぎるところが変わっていなかったのが気になったのはあり、他の人がここをどう捉えているのか知りたいと思った。

わたしはこれからも元の映画を愛そう。

ただ、自分の好みを横に置けば、観劇が初めての人にもすすめやすい、出来が良くてエンタメ性の高い舞台だと思う。
映画の有名なテーマ曲を元に作曲されたことがわかる歌なども面白かったです。


ミュージカル『Query』(10月 シアターアルファ東京)

ぜんぜん話わからなくて笑った。話は、無い。途中までは頑張って理解しようとしたが、そもそも無いものを理解できるはずがない。
劇場がハロウィンの飾り付けになっていて可愛かった。主演の丘山晴己と、ダブルキャスト今拓哉とAKANE LIV目当てに観て、歌が好きな人たちの歌を聴けたからまあ良かったかなという感じ。75分休憩なしでコンパクトなミュージカル。今拓哉の歌声で劇場が壊れそうだった。
歌が下手な人がいなかったし、結構曲を聴けた。舞台上に街灯と蝋燭とテーブルと椅子だけがあるような雰囲気や派手さがないところは好きだったから、観て後悔まではしていない。

 

祈蛸異聞 光篇/影篇(10月 Theater Mixa)

劇団番町ボーイズの本公演。観た理由は、同劇団が昨年上演した『蚕は桑の夢を見る』が素晴らしかったから。

『祈蛸異聞』は配役違いではなく視点違いで2パターンあり、秋津小太郎 (坪倉康晴)視点の『光篇』と、影千代(菊池修司)視点の『影篇』がある。両方観た。
内容は大きく異なるわけではないので、片方しか観られない人も、どちらかだけの観劇でも問題ないとは思う。
基本的にはどちらかだけ観るのでOKなんだけど、平たく言えばマジョリティ視点から見た『光篇』を観てなんとも言えない気持ちになった後に搾取されるマイノリティ視点の『影篇』を観たら影篇のほうがなんか妙に観ていてすっきりする感じで、現実では一部のイシュー以外では搾取しているほうの構造に居ることが多い己が被害者視点で気持ちよくなる危うさを感じさせてくれたのが良かった。

茂助の立ち位置、他の作品だったらもっと蛸たちを虐待して命だとも思わず使い捨てる非道な人物として描かれそうなのに、そうではないところがどうしようもなさに拍車をかけてくる。茂助が酒を持ち出してくるところ、飴をあげた小太郎と何が違うのか? 蛸たちに与えられたはずの使命からすると「役立たず」のはずの白栖が切り捨てられてはいないところなども。
小太郎が茂助に本当のことを話して、二人が手を取り合える道はなかったのだろうか。

 

世界は密室でできている(10月 シアターサンモール)

小説の舞台化。ダブルキャストや配役違いがあり、メインが糸川耀士郎の回を観たかったのでそうした。糸川さん、とりあえずこの人が舞台上で台詞を言っていれば舞台全体がよく思えるような、いるだけで観に行く理由になる役者なので、今回も良かった。元が小説であることもあり、語りが多いのが見どころ。
話は結構しょうもない感じだったけど、「福井県には同性愛者はいないの?」(福井が舞台の話です)「少なくとも同級生にはいない」に対する、「そんなの不自然だと思う。きっと、誰かが何か我慢させられてるんだと思うよ」みたいな台詞は好き。いないんじゃなくて、いないことにされているだけなんだよね。


ヴェニスの商人 CS コメディバージョン/シリアスバージョン(11月 光が丘IMAホール)

演出家の松崎史也が「Casual Meets Shakespeare」と称して、特定のシェイクスピア作品をコメディバージョン/シリアスバージョンの2パターンで上演するカンパニーの作品。今回はヴェニスの商人
セットが可愛かったのと、ストレートプレイではあるが生演奏が入っていたのが楽しかった。

アントーニオが自分の身に後ろめたいと感じるところがひとつもなく、清廉潔白だと胸を張れる正しい人間でいられるのは彼がこの物語におけるマジョリティだからである、という残酷さを見せつけてきたC(コメディバージョン)が好きでしたね。そしてアントーニオと対になるシャイロック、彼がどんなに性格が悪かったとしても差別されていい理由にはならない。というのもわかる作りになっていた、と思う。すべての人に等しく人権がある。
Cはそこまでじゃないんだけど、Sは元々喜劇であるものを悲劇にしたからか、戯曲から台詞の意味まで変わっていたので、松崎さんが言いたいことは松崎さんのオリジナル脚本の作品でやりませんか? みたいなところは結構あった。

 

ハンサム落語(12月 浅草花劇場)

平野良のファンの友人に誘われ、噂には聞くが中身を知らなかったハンサム落語へ。浅草花劇場も初めて行った。
落語かというと落語ではなかったが、想像の100倍しっかり芝居をやっていて、平野良とペアになるのが古谷大和だったものだからもう面白くて。相手が打った倍のものを打ち返してさらに倍にして返すみたいな反応速度がある人たちだから、濃いものが見られた。楽しめました。芝居が好きな俳優が出ていたら行くといいかもしれない。

 

Dancing☆Starプリキュア3(12月 天王洲銀河劇場)

感想は上の「特に良かった舞台」に。

 

 

舞台(配信の視聴、映画館での鑑賞)

Dancing☆Starプリキュア2

感想は上の「特に良かった舞台」に。

 

韓国ミュージカル ON SCREEN 『エリザベート

キッチュという曲が本来持つポテンシャルを見た気がする。ルキーニの人がうますぎました。2回観に行った。
ミュージカルを生まれて初めて観た人のような気分になるぐらい良かった。日本版は観劇済だし、聴いたことがある曲ばかりのはずなのに初めて観たみたい。

韓国エリザ、盆が回る。シシィの自由さの表現や死(トート)の明らかに人間ではない動きの表現に使われ、おもちゃの船が流れる演出にも使われ、感情表現としても視覚的にもおもしろい。

日本版のエリザはシシィを「ちょっとおてんばなお姫様」から出してあげていないのかもしれない、と衝撃を受ける韓国版シシィの強さ。たいていの輸入ミュージカルの興行が各国の好みに合わせた変更はするだろうから、日本でエリザベートを観る人の好みはこっちなんですよということなのかもしれないが、韓国版ぐらいめちゃくちゃな頑固さがあるほうが今自分が観ているものは『エリザベート』の物語なのだとはっきり認識できる。フランツやトートに惹かれながらも、物理的にも明らかな形で拒絶するシシィがよかった。

映画の『エリザベート1878』なども観たあとだからか、窮屈な家父長制の中で苦しんだ人をモデルにしたミュージカルを、パワハラ疑惑への言及もできないカンパニーが上演することになんの意味があるのかと思う。

 

ウィリアムとウィリアムのウィリアムたち

韓国版の無料配信。字幕はなかったが、以前日本版を観劇したので大まかな流れはわかるだろうと思い視聴。
圧倒的に演出がよかった。日本版のラストで急にパソコンとかタブレットとか出てきた変なやつは、日本版だけだったんだ。韓国版は気が散らない演出に見えた。

 

韓国ミュージカル ON SCREEN『ファントム』

一幕のわたし「キャリエール、理不尽にクビになるしエリックにも冷たくされるしかわいそう、クリスティーヌの歌を聴いて嬉しそうでよかった、芸術を愛する人なんだね」
二幕のわたし「なんだこいつ」
というのは置いておいて。『ファントム』自体初めて観ました。良かった!

目的のためならなんでもするカルロッタ、ミュージカルの登場人物としてはこの上なく魅力的。
演出も衣装も好きだし、歌がすごい。ミュージカルを見て歌がいいって言うの、バンドのライブを見て「ギター弾けてた!」とか言うのと一緒かと思うのであまり言わないほうがいいのかもしれないが、さすがにクリスティーヌが上手すぎた。

 

『ゴースト&レディ』

すごく評判がいいからとりあえず配信で観ておこうと思って観た。
さすがの四季、本当によくできていて、隅から隅まで歌もダンスもすばらしくて、ストレスがない。劇場で観るすべての演劇が当たり前にこうであってほしい。
めちゃくちゃ出来が良いのも、お金を出して時間を費やして観る価値があるミュージカルなのもわかったが、「出来が良い」「好き」「好み」って全部違うんだなって感じ。常に一致したら楽なのにね。

残念ながら合わなかった。
配信の視聴後に原作の漫画を読んだ。ミュージカルとして上演にするにあたってあの形にしたのはうまくて感心する。あと緞帳がすごくきれいだった、本当にペンで描いたみたい。作品としては原作のほうが好き。

史実のナイチンゲールが生涯独身でいた人らしいのに、その人の知られざる物語として異性愛寄りのものを持ってくるのはちょっと嫌かも。そうするなら、ナイチンゲールではなくて本当に名もなき人の話が見たかったかもしれない。
一幕は強い女性とツンデレ幽霊の絶対くっつかないラブコメって感じで笑いながら楽しく観た。

グレイの生前の話がしょうもなさすぎる。わざとなのかもしれない。最初に裏切ったのは自分を捨てた母親と言うが、その母親もグレイも捨てただろう父親がいるのでは。
ラストで「サムシングフォー」がリプライズされるのが好きではなく、作品と気が合わなかった。あと、「一人で逝かせねえ」は、なんですか!? 90歳のフローの側には、ボブもエイミーもアレックスもいて、その年齢まで関係を継続できているのはかれらが交流を怠らなかったからだよ。一人じゃなかったように見えたよ。

階段のセットにフローとグレイを乗せて歌わせて、階段は合体するけど二人が触れ合わないやつ、好きだった。一幕終わりかな。
フローの意思の強さも好き。ヒロインをかわいらしく見せようとしていないところがいい。銃を向けられながらも怯まずに歌う曲が本当に良かった。
フローに抱いたのと同等の興味をグレイに抱くことができなかった。結末はきちんと『ゴースト&レディ』ではあったが、わたしが観たかったのは『ザ・レディ』だったのかもしれない。

 

あやめ十八番 第十八回公演 草創記「金鶏 一番花」

にわとりちゃんかわいい。そんな話ではない。
群像劇で、劇中でいくつかの話が交差しながら最終的にはそれぞれの話に決着がつくのだが、そのいくつかの話に関連性があるのかないのかがいまいちわからなかった。
演出と芝居に見ごたえがあったので、次に同じ劇団の舞台が上演される時は生で観てみたい。

 

韓国ミュージカル ON SCREEN『マリー・アントワネット

マリーアントワネット自体初見。この作品を好きな友人が、タイトルをマリーアントワネットではなくMAと呼ぶ意味がわかった。
ミュージカルの『マリーアントワネット』は観たことがなくてもほぼ知っている話なのに(ベルばらが好きなため)、なぜこんなに良かったのかわからないが、良かった……女女ミュージカルだよって誰か教えておいてください。
ケンカデュエットと、子守唄が重なるところが最高。

愛がひとつではないところが好きだった。マリーだけを軸にしても、フェルセンへの愛、ルイへの愛、子供たちへの愛、ランバル公爵夫人への愛、終盤のマルグリットとの繋がり、全部描かれて、それが友情だったり恋だったりしても全部肯定されていた。二人のMAであるマリーとマルグリットに注目してしまいますが、ルイとフェルセンが険悪ではないところ、信頼の握手を交わすところなどもかなり好きでした。
最初フェルセン一人が舞台にいるように見えた曲で実はマルグリットもいたとわかるところも涙した。
立場が違う人間を先入観で悪魔化しないことの大切さを教えてくれるね。

 

イベント、コンサート

 

ネルフェス後夜祭(1月 TDCホール)

昨年日本武道館にて開催されたネルフェス(行きました)の後夜祭。その時の映像の上映と、ネルケプランニングが手がけた舞台のキャストのトークやパフォーマンスがセットになったイベント。
『舞台 魔法使いの約束』のトークショー目当てに行ったが、突然GOATBEDが流れた面白さで他の記憶がすべてなくなった。観劇オタクよりバンギャルの自我のほうが強く、年数も長いので。
ラマダ舞台のトークコーナーが始まり、それってGOATBEDが楽曲提供してるゲームでは……? 舞台化されてたんだ、と思ってたら公演映像が上映され、カーテンコールでGOATBEDの曲をバックにダンスしてるところがあってすぐ答え合わせができたし、予想外にTDCで石井秀仁の歌声を聴くことになり面白かった。

 

魔法使いの約束 オーケストラコンサート -Musica Anniversario-(1月 有明ガーデンシアター)

ゲームの中で親しんだ曲をオーケストラの生演奏で聴く、贅沢な時間を過ごせた。定期的にやってほしい。

 

石井一彰 BIRTHDAY EVENT 2025(1月 I'M A SHOW)

石井さんの歌と芝居が好きだから来年も行くけど、イベントに関しては次こそプロの司会者を呼んでみてはどうだろうか。

 

内藤光佑FCイベント(2月  R'sアートコート)

友人に誘われて行きました。引かれちゃうかもしれないと言いながら披露されていたラップがゴリゴリに上手かったのでまた聴きたい。

 

18TRIP presents HAMAツアーズ全体会議 Side B(KT ZEPP YOKOHAMA)

18TRIPという昨年サービスを開始したソシャゲの声優イベント。トーク+朗読劇+楽曲のパフォーマンスの構成。声優イベントに行ったのはおそらく人生初。会場がZeppだからそこだけ馴染みがあった。
観劇をしていると、朗読劇は静かに聞くものだと思ってしまうところがあるが、朗読劇の中でコール&レスポンスを求められたり、お客さんが歓声を上げるのがアリなのが新鮮で面白かった。

 

youyo Birthday Live 2025/JZ Brat SOUND OF TOKYO

俳優/アーティストとして活動する門山葉子のバースデーライブ。
ゲストは七木奏音、野本ほたる、佃井皆美。ゲストの面々は、門山さんが出演している少女歌劇レヴュースタァライトからの繋がりですね。ピアノとギターの生演奏で、オリジナル曲からミュージカルの曲、J-POPのカバーまでたくさんの曲を披露してくださって、トークも楽しくて素敵な時間を過ごせた。
先に述べた今年の出演ミュージカル『呼吸する島』のメドレーや、ウィキッドのDefying Gravityを聴けました。

 

鮎川太陽 芸能24周年記念イベント(10月 KFCホール)

ミュージカル『シデレウス』が好きなので、共演の3人が揃う、七木奏音、神永圭佑ゲストの回に行った。
トークコーナーが充実していて、数年前に一度上演されただけの舞台を3人がまだ曲を口ずさめるほどに覚えてくれていることに感動した。シデレウス、再演してほしいし、その時はまた3人に出演してほしいです。
質問を送ったら読んでいただけて嬉しかった。

 

まりいつライブ2025(10月 溝の口劇場)

澤田真里愛さんと牧浦乙葵さんのライブイベント。
最初にミニミュージカルみたいなコーナーがあり、30分で澤田エルファバ/牧浦グリンダで真剣にウィキッドの一幕をギュッとしたやつをやってくれて、歌も構成も楽しめた。牧浦さんのポピュラーがかわいすぎて泣きそうになった。
ウィキッドの後はトークや他の曲。澤田さんが今年出演していた『ジェイミー』から「It Means Beautiful」を披露してくださったのが嬉しかった。
今回はウィキッド、前回はアナ雪だったらしいんだけど、「女二人でやれるミュージカルがもう無い! 次からはどっちかが男役になります!」みたいなことを話していて、男役をやっているところも見たいけど、女二人ミュージカルが無さすぎるのは別の問題として悲しい。MAどうですか?

 

ライブ

 

ARCHE 4(1~12月 高田馬場CLUBPHASE&大塚Deepa)

2025年、ライブ初めもライブ納めもこのバンド。今行っていて一番楽しいライブもこのバンドです。
今年は毎月1回ライブがあり、元からチケットを取っていたジェイミーと被って行けなかった7月以外はすべて行けた。

MORRIEのソロ曲を演奏するバンドで、お馴染みのサックスやキーボードやヴァイオリンが入った編成ではなく、スタンダードな4ピース。そのため既存曲であっても大幅なアレンジが加えられ、毎回聞き応えがある。
ボーカリストであり指揮者でもあるようなMORRIE、黒木さんの宇宙を感じさせるギター、FIREさんの凶悪でありながら柔和さが滲み出るベース、しがらみがなく自由なエノさんのドラム、いつも素晴らしいし、オリジナルメンバーが参加できない時に演奏してくれたベースのIKUOさん、ドラムの城戸さんと下田さん、皆さん一流のプレイヤーばかり。
今年は毎月新曲を作って披露していたため、最後の12月にはセットリストの半分以上が未音源化曲になっていたのが新鮮だった。来年もコンスタントに活動するとのことなので、できる限り足を運びたい。

 

MORRIE(3月 東京キネマ倶楽部)

毎年恒例、MORRIEの肉塊生誕祭。平たく言うとお誕生日ライブだが、本人が肉塊と言うので合わせている。とても楽しかったし、楽しさ以上に「いま良いライヴを観ている」と実感できる瞬間がたくさんあった。
『イカロス』や『歓喜へ』を聴けるのは、このギターボーカル、ギター、ベース、ヴァイオリン、サックス、キーボード、ドラムのこの7人編成バンドならではだろう。
30年は前の曲だろうが、『ロマンティスト狂い咲き』とはとても良いタイトルだなあ。ゲストボーカルのBAKIが入った『SEX切断』は演奏のボルテージも上がり、凄まじかったし、珍しい打ち込み始まり曲の『Chrysis』に至っては、ライブで聴くのが久しぶりすぎて感動。

 

The Brow Beat vs lynch.(8月 横浜1000club)

The Brow Beatは2マンの対バン自体が初めてとのことで、組み合わせが新鮮なライブだった。lynch.を観たのが9年ぶりだったんですけど、いい意味で変わっていなくて安心した。

 

The Brow Beat vs 有村竜太朗(8月 横浜1000club)

ずっと前から知っていて、思春期を共に過ごした音楽を作った人たちと、ここ数年で知ったブロウビートが対バンしていることが不思議な2日間でした。

 

The  Dead of Night  CitY(10月 新宿LOFT)

ボーカルのMORRIEだけ本物のDEAD ENDコピバン。毎年この時期にやっていて今年で3年目になるので、コピバンとしても演奏が馴染んできていてパワフルで楽しいライヴだった。村井研次郎のベースとアニー(菊地英二)のドラムの最強リズム隊のDECOYがかっこよすぎた。来年もやってください。

 

LUNATIC FEST.(11月 幕張メッセ)

出演バンドは以下。
LUNA SEABRAHMANDIR EN GREY/GODLAND/lynch./Novelbright/SIAMSOPHIA/シド/T.M.Revolution

MORRIEGASTUNKBAKIの2人のボーカルが組んで最近始めたユニットであるGODLANDが目当て。当日のサポートメンバーはGt.SUGIZO、Ba.ウエノコウジ、ドラムは初参加の菊地英二
大きなステージで観るGODLANDはかっこよかったし、途中休憩を取りながらも全バンド聴けたので充実した一日だった。

 

GRANRODEO(11月 ぴあアリーナMM)

友人に誘われて初めてライブに行った。20周年らしい。おめでとうございます!

 

CROSS ROAD FEST(11月 幕張メッセイベントホール)

出演バンドは以下。
La’cryma ChristiSHAZNAPlastic Tree/FAIRY FORE/Psycho le Cému/WaiveD’ESPAIRSRAY

10年以上ぶりのラクリマ、今聴いても色褪せないかれらにしか作れない音楽を奏でていて、この場所で聴けて良かった。ワンマンも行くから楽しみ。

 

gibkiy gibkiy gibkiy(12月 下北沢SHELTER)

何年ぶりかわからないgibkiy gibkiy gibkiy。バンドってやっぱりこんな感じで、全体の音がひとつのいきものみたいになって不気味に蠢いてなきゃ。演奏も歌もすべてが良く、とても楽しかった。

 

瀧田イサム RISING MOON TOUR 2025
"Rising Anniversary"(12月 池袋Black Hole)

友人に誘われ、ベーシスト瀧田イサムさんがやっているインストバンドのツアーファイナルへ。誘ってくれた理由は、ゲストに友人が好きなe-ZUKAさんと、わたしが好きなHIROさん(La'cryma Christiなど)がいたから。
HIROさんだけアウェーじゃない? 何繋がり? と思っていたら案の定アウェーではあったものの、まさかのYOUちゃん(足立祐二/DEAD ENDのギタリスト)繋がりだというお話が当日のMCで明かされたのだった。まさかここでHIROさんがYOUちゃんの曲をカバーするのを聴けるとは。
誘われなければ行っていなかっただろうライブだから、様々な縁に感謝。

 

2026年の趣味の抱負

 

ここまで読んでくださった方がもしいらっしゃったら、読んでくださりありがとうございました。


来年は、ひとつの作品を複数回観ることをなるべくやめ、基本は1演目1公演までということにして幅広く観ていきたい。

また、予定を詰めすぎると感想を書いたりひとつの作品についてじっくり考える時間がないため、全体の本数も50本ぐらいまでに抑えたいです。
あとは、いま観劇の回数に振っている時間とお金をもう少しライブのほうに持ってきたいです。やっぱりライブハウスの暗がりで酒片手に適当に好きに音楽にのっている時がいちばん楽しいから。